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新・保護者^2 その7

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「ユキ、もう7時だし私待ちきれないしそろそろ遅いからサンタさんが来る前に念入りにシャワー浴びてちょっとフローラルなリンスとかつけてお気に入りのぱんついちまいのカッコでふかふかのベッドに寝るといいと思うよ。ああもつろんいつもの五枚千円のでもいいけどちょっと背伸びして買っちゃったクローゼットの二番目の引き出しの一番奥のレースのやつとかでも歓迎かなっ!! できるだけはやくちょっとやそっとつついたくらいじゃ起きないくらいぐっすりと眠ってると色々やりやすくて素敵かもね!! あ、あと枕元にちゃんと今日のぱんつ置いとくの忘れないようにっ!!」
「あぁもうイブだってのにどこからつっこんでいいのかわかりませんよぅーーっ!?」

 テーブルの上の七面鳥がぱこんと跳ねて、ユキはいつものごとく涙目。
 やはりこれを見ておかないと一年終わったという気になれないもので。

「だ、だいだいでずね枕元にぱ、ぱんつってそんなの置いといてなにがいったいどーなるんですかおねーさんっ!?」
「いやそりゃあもう、もちろんユキの枕元に足音忍ばせてはあはあ言いながらやってきたサンタさんが今年一年頑張ったスイーツな自分へのご褒美(笑)に持ってくからねっ!!」
「ですから何やってんですかうちのサンタさんはっ!?」
「え、だってほら、世間では靴下もそーゆうふうに需要あるのは分かるけど、やっぱりおんなのこのぱんつが生きてく上での必須成分だもの。サンタさんもそのところよーく分かってるから、イブになればもう絶好調で世界中のかわいい女の子のぱんつはもうありったけ全部残らず残さず余らせずに持ってくからねっ!! 世のようじょがぐっすり眠ってるところに忍び寄りつつ丁寧にかつやさーしくでも大胆に!! 一晩経つ頃にはあの袋の中身とかってもう全部ぱんつだからね!!」
「プレゼント配りましょうよぅっ!?」
「あ、勘違いしないで? もちろんぱんつの中に入ってるましゅまろみたいに可愛いおんなのこのほうがもっと好きなんだよ? けどねっ!! やっぱりぱんつはこの過酷な不況の中でも人生に生きる糧を与えてくれるものだから!! そればっかりは譲れないの!! ユキ、わかってくれる!?」
「ですからどこからつっこめばいーんですかもうぅ!? きょ、今日はなんかもう欲望に忠実すぎやしませんかおねーさんはっ!? クリスマスの大切な夢を世界規模のヘンタイさんにしないでくださいっ!? いろいろあってテンション高いのは分かりますけどトップギア入りすぎですってばーっ!!」

 ばんばんとテーブルを叩いて抗議するユキ。
 流石に熱が入りすぎたかと思い、とりあえず深呼吸して遠くを見てみる。

「……ねえ、サンタさんが信じられなくなった時、女の子は少しだけオトナになるんだよ、ユキ」
「なんかそれっぽくいい話にしよーとしてるのかもしれませんがおねーさん、その言い回しはなんかもっと危険が危ない感じがひしひしとっ!?」
「うん、だからユキ、サンタさんへのプレゼントをちゃんとぱんつに入れておくよーにっ!!」
「ぜ、全然話通じてませんねっ!? うぁーーーんっ!? お、おねーさん、正気にもどってくださいーっ!!」



 …………。
 ……。



「…………。」
「……あのさ」
「…………。」
「……いや、まあわかるよ? わかるけどさ。確かに言ったさ言ったともさ。でもね? それできちんと言われたとおりのこと実行に移しちゃってるキミもキミでどーかと思うんだけどね、ユキさん?」
「うぅ……だ、だって、だってですねっ、だってですねーっ!! ぉ、おねーさんがあんなこと言っていじめますからですねっ、は、恥ずかしいの、我慢して、わたしだって、その、せっかくですねーっ!!」
「ああもうよしよし。泣かない泣かない。……ホントいい子だねぇユキは。ほれいいからおヘソ出してないでちゃんとお布団かぶりなさい。風邪ひくってば」
「うぁーんっ……」
「よしよし。べりー・めりー・くりすます」


 (続く。)




 クリスマスに誤字脱字直しつつ加筆修正。

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