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ここ最近の小説系東方同人

ゐた・せくすありす「緋劇」
 仮面の男さんのお茶会でお会いした縁でお世話になりました海沢海綿さんの例大祭新刊。ご本人が非常にインパクトのある方だったので(#海綿介抱 http://togetter.com/li/324776)、色々と警戒しながら拝読させていただきました。本全体がひとつのギミックであり、エロとグロがふんだんに盛り込まれた容赦のない描写がまさに迫真。えーと、素直に言いまして万人にお勧めできるものではないと思いますが、ひとしきり現実を離れてこのゴチックな世界のもたらす悪魔の愉悦に浸ってみるのは面白いかも。フランちゃんの獣姦シーンがわりと(ry

春眠暁堂「悪魔と人と雀の円舞曲」
 東方同人としては永遠にして普遍のテーマの一つ、レミリアお嬢様と咲夜さんの出会いをテーマとしたお話。紅魔館が幻想郷にやってくる前の出来事から始まるわけですが、その立地が予想外の場所で驚愕いたしました。タイトルの通り、紅魔の主従の出会いにはもう一人のキーパーソンとしてミスティアが関わってきまして、新鮮な切り口で楽しめました。
 あと、中国語を話す美鈴は私も大好物でございます。

ロマンチックメロウ「ワールズエンドガールズ」
 秘封倶楽部の少し不思議な日常を綴るお話。蓮子がメリー以外には見えなくなってしまう、という事態から始まる一連のやりとりと、大学生としての彼女達の日常。前半の事件は後半に至るところで一応解決している――んだと思うんですが、良く読んでみると実は全然そんな事がないんじゃないかという不安が残る感じの、ちょっと不思議な読後感が良い感じであります。
 そして表紙を見てもお分かりの通り、蓮子もメリーもすごく女の子しています。汗を気にしたり肩が出るのを恥ずかしがったり、自身のポリシーに基づくドレスコードとかお洒落とか、出掛ける前にちょっと整える身だしなみの描写とかがきめ細やかで、こういうのがさらっと書けるようになりたいなあと思うことしきり。

雅趣雅俗「不可能な境界 Rewrite」
 世の東方本においては「それ東方でやる必要なくね?」の線引きが問題になることが昔からありますが、今作もその意味ではその境界線上にあるようにも思われます。お話は東京に帰郷した蓮子とメリーから始まり、蓮子の実家の古書としてのこられた記録から、宇佐見蓮子の曽祖父、明治時代に新聞記者として生きた宇佐見蓮之丈の視点から物語は綴られています。駆け出し記者の蓮之丈が赴いた先は、かの幕末の傑物、勝海舟の暮らす氷川邸。彼はそこで、かつての幕末動乱、江戸無血開城に関わった八雲紫という妖怪の存在を、海舟の口から聞くことになるのだった――というお話。
 本編の中核は勝海舟の語りで進行してゆきますが、軽妙ながらも精緻に歴史の矛盾点を指摘し、その裏にあったひとつの真実を暴きだしてゆく展開は引き込まれるばかりでした。話の中心に紫が居ることで、幻想に触れた一般人の視点というのはある種の秘封倶楽部ものと言ってよく、なんとも良く出来た構成に唸るばかりです。
 以下続刊ということもあり、続きが非常に楽しみな一冊です。



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