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『煉獄の花盗人』感想

 さて。年明け早々にゲヘナの版上げが発表される中、発売されたゲヘナAnの新規リプレイシリーズ。来月末(もう今月末ですが)には早々に後編の発売が待っていますが、ようやくゆっくり読めたので感想などを。
 3月には物流の面でも色々と混乱がありまして、書店などでは品薄になっているようですが、めでたく先日開催された巡獄祭で購入することができました。情報をいただいたあすわどさんに感謝。
 第5回となった会場では大規模コンベンションも併催され、中には2日間で4セッションもこなした猛者まで居たそうですが、私は初参加の上、2日目にしか出られないという事情もありまして、自分のテーブルを中心にのんびり参加させていただきました。今考えればもう少し周りの人にも挨拶をして回るべきだったのかも。

 幼い頃に見た、一面の青空と色鮮やかな花園の記憶――それを心に留めながら、どこか非情になりきれない暗殺刀士の女の子、アイシャを中心に、紫杯連《鐘杏》の面々が陰謀と策謀の渦巻く「煉獄に咲く花」を巡る冒険へと旅立ちます。
 展開的にはシェオール帝国の遺産を巡る方向になりそうな気配。こうしてみるとPCたちが一つの紫杯連に所属しつつも、他の紫杯連との対立がしっかり描かれるリプレイは結構久々な気がしますね。
 昨年夏以降、雑誌などでも展開の続いている征服帝国襲来を踏まえた展開になっているようですが、舞台のほとんどは勢力混在区域。帝国と事を構えるのはリプレイではなくシナリオ集などで展開される模様。あっちはあっちで双角王がマジやばいことになっておりますが。

 今回のテーマは煉獄に咲く幻の花ということで、妖人樹のPCが出るのかなと期待してましたが、どうもNPCとしてリプレイシリーズ全体に関わるキーキャラクターの立ち位置のようです。キーミャの予告イラストを見たときはシェヘラザード・テイルズのターリヤに近いかなと思ったんですが、性格面では随分違いました。
 第1話が初版ゲヘナのサンプルシナリオのオマージュだったり、暗殺士の魔薬・魔毒の材料である白砂帯で咲く花って設定とか、幻鏡術の源の炎を作成するのに打つ鏡とか、妖霊が消える時に嵐になって天候に変化をもたらす設定とか、よくまあこんな古いとこのネタ引っ張ってきたなあと思います。
 これまで消化できていなかったネタを拾ってくれるのは、長年ファン活動をしていたGMさんならではなんでしょうな。

 データ面ではファファール海や征服帝国のデータもちらほらと垣間見えますが、基本的には砂礫帝国を中心に煉獄を舞台にしたスタンダードな展開のようです。メンバー構成も人間の暗殺刀士、銀糸の炎術師、海の民の魂装海妖使い、鋼像の火吹き獣甲と実にソツのない構成。総ランク30スタートなので、途中から上級データの導入も始まりそうです。
 webリプレイの妖侠千一夜シリーズが珍妙な構成ばっかりですから、そことの差別化も意識してるのかもしれません。こちらは挿絵もかなりシックな色合いで、アラビアンダークな雰囲気にマッチしております。

 アイシャの名字のバルセィームってのはシロツメクサの意味のようで、要するに四つ葉のクローバーと掛けてある模様。そう言えば主人公が刀士なのは放浪者シリーズ以来でありましょうか。女の子の刀士で主人公となると昔SNEのサイトに掲載されてた初版のリプレイ以来ですかね。
 持ってる銘刀が師匠の形見もである冥獄刀【双刃の煌き】の片割れって設定は格好いいですね。鍛造強化の【小太刀】で命中回数を上げているデータ面との整合性も取れてて、実に上手いなあとか。
 中の人がPL初参加ってこともあってシンプルなデータですが、魔薬で判定数を上げて連撃ってのは素直に強力です。ついでに【翻る風】の効果がここまで汎用性高いのが意外。上級レベルになれば手に入る標的変更ですが、それゆえに基本レベル帯だと無視できない強さ。資金さえあれば後で鍛え直せる分、自由がきくようになったのもいいところかも。
 
 魂装術と雑芸術をメインに攻撃する海の民のモニールは、先日R&Rで追加された斬防一体の刀扇を華麗に操り、同時攻撃/2体で前線を張ります。踊り子メインのおねーさんのキャラ立てはこれまでのリプレイでもありそうで無かったので、けっこう新鮮。ゲヘナスレでは早速ババア無理すんなの愛称(?)で親しまれている模様。
 個人的に注目したいのは今回登場の海妖フリアニ。最近では妖霊にも別PLがつくことが多かったんですが、個人的にはあまり好きなプレイングではなかった部分もありまして。プレイヤーが海妖の能力を把握してるからこそなんでしょうが、ランク数7とは思えない大活躍が素晴らしいです。海の民が陸上で行動するペナルティを消す部分から始まって、あれこれと補佐をしてますが、特に3話目の脱出シーンで封印具を手元から放り出して海妖を一瞬で呼び戻すプレイングはマンチ技っぽくてすごく好き。
 でも多分あれエラッタかFAQ出ますよね。

 新種族“鋼像”のお目見えとなったガドゥは、豊富な能力値フリーポイントを生かして術技を上手く摘み食いしている感じ。無感情ロボ系かと思いきや、ポンコツフレーバーのドジっ子だったのは意外でした。
 獣甲術で基本能力を強化しつつ準備行動で「アイテムの使用」「戦闘移動」「準備行動の闘技」が好きな順番で併用できるのを逆手にとり、エリクサを吹きつつ獣車輪で敵から離脱、さらに別のキャラに白炎を吹いて回復し、最後に攻撃、というソツのない戦術が実にクレバー。
 web連載の方でフォローされた新獣甲(正確に言えば旧獣甲ですが)が意外に強力ですね。武器の奪取とか、移動阻害とかはこれまでの術技では対応できなかった部分なので面白いかも。

 銀糸の炎術師という、ある意味でガチな後衛術師系のハリハクスも追加魔具《煉鳴》や丹金術の宝石を使い潰して攻撃対象を増やしたりと、一般的には金のかからないとされている炎術に資金のリソースをつぎ込む作りが面白い。そこを関西風の言動と金儲け:肯定の信条がうまいところキャラクター付けになってて楽しいですな。
 炎術の連撃って、銀糸の民の種族闘技と能力で強化するともう反則級に強いんですよね。分かってはいたんですがこれまでリプレイにはいなかったのは、やっぱりこの辺のバランスの問題もあってのことなんでしょうか。
 個人的には肉体的にはひ弱なのを見せまいとして、カッコ付けに気を張っちゃうあたりが親しみが持てて大好き。さりげなく賭博都市カリュオンとかジルジャリスに伏線っぽいものを張ってるんですが、リプレイ中で活かされる時は来るんでしょうか。

 GW前に発売予定の後編を挟んで、夏前にはいよいよ待望の版上げとなるようです。
 既に判明しているアリー・ターリブの戦死やクラシャ・アルファーフの反魂、アルゴルを欠いた首領級邪霊たちの動向、なによりも双角王ドゥル・カルナイン率いる征服帝国の侵略など、混迷を極める煉獄の『現在』がどこに向かっていくのか、今年も目が離せません。
 さて、言うまでもないですが今年もエイプリルフールであります。
 オフィシャルのほうは完全にサポートも切り上げられ寂しい限り。鳥取もプレイ環境が変わりましてほとんど遊べていないのが実情です。勿体ないなあ。面白いルールなのに。

コメント

今年も素晴らしいレポートでした。お疲れ様です。何かうまい事言えないかと考えていたらコメント遅れました。すみません。いっそ銅おりはさんが書いてくださればいいのに、などと思います。勿論、言ったからには私も出来ることをするつもりですが・・・

おお、なんとも心強い申し出をありがとうございます。
できる事ならリプレイなんかも作りたいとは思うんですが。バランスとかはこの際無視して、ハウスルールとか今後の展開とかを書き散らす事はしてみるべきなのでしょうかね……
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